ブックタイトルgakuto
- ページ
- 107/326
このページは gakuto の電子ブックに掲載されている107ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは gakuto の電子ブックに掲載されている107ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
gakuto
93 わたしが見たものこんな戦争を起してはいけないと、本当に心から思っています。竹内 園子(当時高女二年)わたしが見たもの網谷美佐子 思えば中学二年の八月六日朝、赤いはなおのげたにかすりのもんぺをはき、大豆の入ったおべんとうと救急袋を肩にかけて家を出ました。島崎先生を先頭に末原先生の引率のもとに雑ざ魚こ場町の家屋疎開作業に行きました。 二年生はくずれたコンクリートの塀のそばに二列に並びました。島崎先生はくずれ落ちた屋根の上で作業の説明をなさいました。そして、お国のために一生懸命働くようにとの言葉がありました。すると青く澄んだ空に突然と言った位にB29の爆音とともに飛行機雲が流れているのを見ました。みんなで今ここの爆弾が落ちたらいっぺんに死ぬのよと言った矢先、ものすごい光と同時に、伏せ、伏せと島崎先生の思いきりの叫