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概要

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96正月過ぎて学校へ初めて行きました。頭の毛がないので帽子を母が作ってくれました。半年間その帽子をかぶって登校しました。現在ある私は父のおかげだと思います。現在八十歳で元気でいます。いつも感謝しています。網谷美佐子  (当時高女一年)二度とこんな思いは楠原登美枝 忘れたい!! 思い出したくないと願ってもとうてい忘れることなどあり得ようもないあの恐ろしい日!! 敬子は十三才のお誕生日を後二週間余りで迎えようとしていた女学院の一年生でした。女学校へ入学出来たよろこびと感動に胸ふくらませての毎日の登校もあまり授業はなく、勤労奉仕や流川の校舎から牛田校舎への備品運び、或る時は勉強用の椅子まで小さい手にさげて、長い行列をつくって宅の前を通ってましたっけ……。夏休みもなく上級生は工場への勤労奉仕、一、二年生は交代で建物疎開の勤労奉仕でした。 八月六日!!あの日敬子達の組は当番でした。粗末なお弁当と水筒をもって元気に笑顔で出て行きました。B29の爆音がきこえて今日もまた偵てい察かと思った時