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概要

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261 限りなき悲惨事 戦争のない国にして下さい。 核兵器の使用は絶対に止めて下さい。 平和な国にして下さい。 平和な世界にして下さい。と五十年間私は思い続けて生きて来ました。一生のお願いです。合掌母  今田 コト 明36・8・15生長男 今田 邦男 昭5・12・5生崇徳中学校三年生被爆場所 水主町限りなき悲惨事大東和徳雄 由来広島は地震や洪水等の恐ろしい天災はないが、不幸にも人災による原爆の洗礼を受けた。私は当日郡部に出張中で難を免れた。急を聞き午後四時頃広島に帰って比治山に登って驚いた、全市見える限り焼野が原となり、まだ方々火災中であった。避難の人々は真っ黒で至る所死屍累々目を覆うものがあった。南観音町の住居は火災を免れたが屋根瓦も戸障子も吹き飛んで硝子の破片の中に妻は横たわっていた。 長男が学徒動員で水主町に出動していたので、とても無事ではないと思って帯を持って救助に出たが一面の屍で足の踏み場もなかった。生徒は先生に寄り添ったり、友達と抱き合って天を仰いで憤死していた。男女の区別もつかない状態で、長男は無論捜し出すこと